この1年で、従業員に最近差し入れをしたり、食事に連れて行ったりした記憶がない。
この半年間で、一度も言葉を交わした記憶のない従業員がいる。
ここ半年間で、全ての従業員に「ありがとう」と言った自信がない。
この1年間で、責任範囲の拡大した従業員はいない
社員の話や提案を定期的に聞くしくみは特にない
この1年で、「社員の進言を採用した」のは数えるくらいだ(またはない)
「私の右腕」ともいえる頼もしい社員がいるが、最近忙しくてじっくり話す機会はない
「この数ヶ月で、「辞めてもらっては困る社員」全員と個別に食事に行ったわけではない
何度言っても聞かない社員がいて、つい大声で注意してしまう
社長は身内には苦労話はしないように心がけている
よりよい組織作りのため、組織図はこまめに変えている
【評価】
1~3
従業員のモチベーション低下の兆候がありますが、今のうち手を打てば問題はおこりません。この時点で手を打っておけば、生産性向上にも好影響があるかも。
4~5
ちょっとした不満がきっかけで、大きなミス・トラブルの発生が発生するおそれが高いです。また、従業員の心が離れ、人材流失を招く危険水域です。
6~
従業員の不満はコップの縁までたまっています。どんなことでも結構ですので、いますぐ手をうってください。
【解説】
従業員のモチベーション低下(満足度の低下)は生産性を下げるだけでなく、集中力の欠如により、仕事上の大きなミスが発生したり、小さな不満の積み重ねが思いも寄らない大きなトラブルに発展したりします。 また、「突然の退職」「同業他社への転職」「同業会社の立ち上げ(独立)」も、「モチベーション低下により従業員の心が離れる」ことがそのきっかけになることが多数であり、「経営者が従業員のモチベーション低下に気づくか否か」が極めて重要な分かれ道となっています。 このように、会社の様々な問題の出発点となっている「従業員のモチベーションの低下」は従業員の「自分が大切にされていない」という思いが引き起こすもので、「待遇の善し悪し」だけが重要なのではないのです。 あなたがいくら心で「従業員に感謝している」と思っていても、その10分の1しか従業員には伝わっていません。「目に見える対応」が必要です。 ときどきお土産や差し入れをしたり、みんなで食事したりするといった、従業員全体にむけた取り組みも重要です。しかし、「退職してもらっては困る」従業員がいる会社であれば、更に「個々の社員」にむけた「私はあなたをきにかけているよ」というメッセージをどのように出すのかが重要です。 また、会社発展のために重要な「現場の情報」は従業員がもっています。従業員との話し合いは、経営者が日頃悩んでいる「効率化」「売り上げアップ」のヒントも隠されていますよ。
【お勧めの対策】
※チェックリスト改善のため回答データを統計処理し、利用させて頂きます。