特定の社員(経理・営業責任者など)の1人が休んでしまうと、どうしていいかわからず、とても困ってしまう
特定の仕事を一任している社員・部署があるが、この社員・部署は全面的に信頼できるので「不正防止策」など不要である。
特定の社員にまかせっきりとなっている取引先(顧客)で、「取引が終わっては困る」重要な取引先がある
各支店・部署に訪れるのは数ヶ月に1回以下で、事前に連絡してから訪問している
この数ヶ月、各部署、支店、担当者からの「報告書」「報告メール」をみて質問をした記憶がない
この数年で従業員が1.5倍以上に急増した
この1年間で、従業員からじっくり話をきいた(1時間以上)記憶がない
自分が現場に行くと、空気が変わる感じがする
現場から直接「悪い情報」がきたことは数えるほどしかない(またはきたことがない)
下にあげる社員のうち、「うちの会社にも、こんなやついる!」という心当たりがある
協調性がなく、常に社員間や取引先とトラブルをおこしている社員がいる
何度注意しても同じミスを繰り返すため、つい厳しく注意してしまう社員がいる
うるさく、何回か会社に直接連絡してくるような家族を持つ社員がいる
【評価】
1~3
重大な問題が発生する土壌は存在します。しかし、今のうち手を打てば問題はおこらないか、おこっても問題が小さい間に解決できます。
4~5
もうすでに(あなたの知らない)問題が発生し、熟成されつつある可能性があります。他の項目でも少なくないチェックがある場合、かなり危険といっても過言ではありません。
6~
「知らなかった」「こんなはずでは・・」と言ってみても時間は戻りません。何も対策をしていない方は、覚悟しておいてください。
【解説】
「不正」は「その人が悪い人だから」発生するものではなく、「誰にも見とがめられない環境がある」から発生するものです。そして、「見つからなかった小さな不正」が更に次の大きな不正につながっていきます。 一部上場企業の「大きな不正」の発覚が連日新聞を賑わせていますが、不正は「やった従業員」ではなく、「そのような環境を放置していた」経営者の責任で、実際に経営者が全責任を負う結果となっています。 特に、会社にとって問題となる情報は、組織の拡大や固定化(派閥化)などによって往々にして遮断され、経営者にはとどかないものです。しかし、情報があなたまでとどく仕組みがあり、実際に把握できれば、実は対応自体は難しくないのです。また、そもそも情報が容易に社長に届く組織では、不正は行われにくいものです。つまり、「経営者が知らない情報を如何に集めるか」が最重要だといっても過言ではありません。 「我が社は経営が安定している」と考えている方で、この項目のチェック数が4つを超える会社は、本当に危機感を持ってください。
【お勧めの対策】
※チェックリスト改善のため回答データを統計処理し、利用させて頂きます。